まだ起爆くらい

現在稽古的には前の三分の一が過ぎてきたが、今のところ内容のしっぽを追いかけている段階で、まだ動きだなんだという状態にはなっていない。

この時期はまだ先が見えず皆さんの頭がもやもやしている状態だが、そんな状態だから妙な発想が飛び出してきたりもする。昨日は筒井本サイドの稽古だったが、出演する萬歳さんから「この役は妖精みたいなものですか」という質問が飛び出した。動き的にという意味だったのだろうが、おそらく本人が思っているよりも劇的に、役の在り方とこの話そのものを指している。詳しくは話せないが今回の一話目は、いわば神戸の路地裏に出現した妖精の巣に迷い込んだ男の綺麗で汚い白昼夢と言っていいのかもしれない。

まだ打率はかなり低いものの、突発的にこうした発想が出てくる。光恵、恐ろしい子。頭の中のビジョンを体現する運動能力がまだ不足しているのが悔やまれるが、それはこれから。

他の皆さんも各々、役以前のご本人としての特殊能力を徐々に沁み出させ始めている。良い癖も悪い癖も色々ごった煮の状態である。

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